社福法人が20億円の申告漏れ 広島国税局が指摘

 広島県福山市の社会福祉法人「サンフェニックス」から約30億円が外部に流出した問題で、設立者の男性医師が経営権を事実上売買した際の所得を申告しなかったとして、広島国税局に20億円の申告漏れを指摘されていたことが25日、関係者への取材で分かった。追徴税額は約9億7千万円。医師は処分を不服として国税不服審判所に審査請求した。

 広島県は昨年10月、サンフェニックスに特別監査を実施。湯崎英彦知事は25日の記者会見で、2017年秋ごろから情報提供があり、昨年9月に法人が民事再生法適用を申請したのを機に監査したと説明した。ただ、県としては資金流出は確認できていない。


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