エネオスが和歌山製油所を閉鎖へ 需要減で効率化、転用困難

和歌山県有田市のENEOS和歌山製油所(中央)

 石油元売り最大手のENEOS(エネオス)が、和歌山製油所(和歌山県有田市)を閉鎖する方針を固めたことが24日、分かった。ガソリンなど石油製品の需要は人口減少や世界的な脱炭素の流れで減少傾向にあり、エネオスは製油所の統廃合による経営効率化を進めている。

 関係者によると和歌山製油所は都市圏からやや離れて立地していることもあり、物流施設や他製品の製造拠点への転用は難しいと判断、閉鎖の方向となった。閉鎖時期など詳細を近く発表する。

 和歌山製油所は東亜燃料工業時代の1941年に操業を開始した。衣料品やペットボトルの原料になるパラキシレンなどの化学品を製造している。


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