景気判断、1年半ぶり下げ 半導体不足で自動車減産、財務省

財務省

 財務省は27日、全国財務局長会議で10月の経済情勢報告を示し、全国の総括判断を昨年4月以来、1年6カ月ぶりに下方修正した。「持ち直しの動きが続いているものの、そのテンポが緩やかになっている」とした。世界的な半導体不足や、東南アジアの新型コロナ感染拡大による部品の調達難から自動車の減産が広がったことが響いた。前回7月からの引き下げ。

 地域別では11地域のうち自動車減産の影響が大きかった東海と中国、四国、九州北部(福岡、佐賀、長崎)の4地域の景気判断を引き下げた。一方、電子部品や半導体製造装置の生産が好調の九州南部(熊本、大分、宮崎、鹿児島)は引き上げた。


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