芸備線、低迷区間の在り方協議を JR西、沿線自治体に申し入れ

 JR西日本は8日、芸備線で利用低迷が続く一部区間の在り方を協議する場を設けるよう、岡山、広島両県の沿線自治体に申し入れた。岡山県新見市と広島県庄原市の区間を、議論の対象にしたい意向。平島道孝岡山支社長は、記者会見で「持続的な地域交通の検討をお願いしたい」と述べた。両県の知事からは、協議入りへの明言を避ける発言や談話が示された。

 芸備線は、新見市と広島市を結ぶ内陸の路線で、営業キロは159・1キロ。岡山支社によれば、1キロ当たりの1日の平均利用者数を示す輸送密度が、広島県庄原市内の東城―備後落合間で2019年度は11人。JR西の管内で最少だった。


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