300年以上前の仏像盗難 京都・立本寺、時価不詳

京都市の立本寺から盗まれた仏像「月天子」(京都府警提供)

 京都府警上京署は7日、京都市上京区の立本寺から、300年以上前に作られたとみられる仏像が盗まれたと明らかにした。寺の建物が現在の場所に再建された1700年ごろより前からあった仏像で、時価不詳としている。上田日瑞住職(80)は取材に「許せない。返してください」と話した。

 署や寺によると、盗まれた仏像は「月天子」と呼ばれる火や月、星の化身の守護神で、高さ約50センチ。敷地のお堂に置いてあった。7日午前7時ごろ、寺に来た信者が仏像がないことに気付き、寺の職員が署に通報した。

 お堂は午前5時〜午後4時まで鍵が開いており、敷地には誰でも入れたという。


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