仙台市中心部の聖火の走行中止 被災沿岸部は予定通り

 宮城県は7日、東京五輪聖火リレーで21日に予定していた仙台市中心部の公道走行を中止すると発表した。観客の密集による新型コロナウイルス感染拡大を防ぐのが目的。宮城県では19〜21日の3日間聖火をつなぐが「復興五輪」の理念に沿い、東日本大震災の被害が大きかった沿岸部のコースは予定通り実施する。

 県によると、中止区間は、国際センターから県民会館前までの2・11キロ。この区間を走るランナーは代わりに、祝賀行事会場の仙台市陸上競技場でトーチをつなぐ方針。

 村井嘉浩知事は記者会見で沿岸部の走行を維持した点について「震災から復興した姿を国内外に発信したい」と述べた。


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