野老氏「次世代へのバトンに」 五輪エンブレム作者講演

講演する、東京五輪・パラリンピックの大会エンブレム作者の野老朝雄さん=28日午後、東京都港区

 東京五輪・パラリンピックの大会エンブレム作者の野老朝雄さん(52)が28日、東京都内で講演し、「過去の大会のエンブレムを見返すと、表現の歴史でもある。私の作品が次の世代へのバトンになってくれたらうれしい」と思いを語った。

 野老さん自身、1964年東京五輪で亀倉雄策さんが日の丸の下に五輪マークを配したシンプルなエンブレムに「衝撃を受けた」という。今回、制作したのは大きさが異なる3種類の四角形計45個を組み合わせた「組市松紋」。四角形の組み合わせは五輪では50万個以上あったという。多様性も表現し「最後は直感。客観的にすてきだなと思えた」と振り返った。


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