首相、接待問題沈静化狙う 新内閣広報官の経験期待

内閣広報官に就任し、記者団の質問に答える小野日子氏=3日午後、首相官邸

 菅義偉首相は3日、小野日子外務副報道官を内閣広報官に起用したのを機に、自身の長男正剛氏が関係した違法接待問題の沈静化を図る考えだ。政府内では、外務省や官邸で国際広報担当を歴任した小野氏の経験を踏まえ、菅政権の発信力強化を期待する声も出ている。緊急事態宣言を巡って近く実施される、菅首相の記者会見で進行役を務める見通しだ。

 小野氏は首相から辞令交付を受けた後、官邸で記者団に「重責に身が引き締まる思いだ。内閣の重要課題を、しっかりと分かりやすく伝えるのが自分の仕事だと思っている」と述べた。首相は「しっかり頑張るように」と激励したという。


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