原発ID不正、報告遅れ「遺憾」 首相、東電柏崎刈羽巡り

参院予算委で答弁する菅首相=3日午前

 菅義偉首相は3日の参院予算委員会で、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)のID不正使用問題を巡り、原子力規制庁から原子力規制委員会への報告が遅れた対応を「極めて遺憾だ」と述べた。東電の小早川智明社長も参考人として出席し、工事未完了問題と併せて「地域の信頼に対し、言い訳できない重大な事案と大変重く受け止めている」と語った。

 東京電力福島第1原発事故から10年となるのを前に、立憲民主党の森裕子氏が政府の姿勢をただした。首相は「安全神話から決別する観点に立ち、どんなに小さくても安全に関することは対応しなければならない」と強調した。


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