核ごみ最終調査前に住民投票 寿都町、議会に条例案提出

北海道寿都町=2020年10月

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定で、第1段階の文献調査が進む北海道寿都町は2日、第3段階の精密調査に移る際に調査受け入れの是非を問う住民投票を行う条例案を町議会に提出した。町議会は3日に特別委員会で審議することを決めた。

 処分場選定は3段階あり、活断層の有無などを資料で調べる文献調査が2年程度続き、ボーリングなどで地質や地盤を調べる第2段階の概要調査で約4年かかるため、仮に住民投票が実施されるとしても、早くとも6年前後先となる見通しだ。

 片岡春雄町長は概要調査まで進む構えで、提案理由では地盤などの状況を学ぶ必要性を強調した。


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