鹿島元営業部長に国税が強制調査 震災復興事業で金銭

鹿島の東北支店=1日午前、仙台市

 東日本大震災の復興事業に絡み、福島県で除染や建物解体などを受注した大手ゼネコン「鹿島」の東北支店元営業部長が、下請け業者から多額の金銭を受け取りながら税務申告していなかったとして、仙台国税局が所得税法違反の疑いで強制調査(査察)していたことが1日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、強制調査は昨年2月。元営業部長は金銭受領を認めた一方で「一部は借金だった」などと説明しているという。

 鹿島は1日、ホームページで、元社員が協力会社から多額の個人的な借り入れと過剰な接待を受けていた事実が判明したため、昨年12月に懲戒解雇したと説明している。


  • LINEで送る