2021年2月16日 17:43 | 無料公開
大阪府立懐風館高=16日午後、大阪府羽曳野市
大阪府立懐風館高の元女子生徒(21)が、生まれつき茶色い髪を黒く染めるよう教諭らに強要され不登校になったとして、府に損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は16日「教員らの頭髪指導は違法ではなく、黒染めを強要したとは評価できない」と判断した。
一方、元生徒が進級したのに席を教室に置かなかったことなどを違法とし33万円の賠償を命じた。
判決によると、教員らは検査で頭髪の根元部分が黒色だと確認した他、中学時代の指導経過などから「生来の髪が黒色だと合理的な根拠に基づいて認識し指導をした」と指摘。教育的指導の裁量の範囲を逸脱した違法性はなかったとした。