被ばく医療の国際貢献を議論 広島「HICARE」設立30年

HICAREがオンラインで開いたシンポジウム=11日

 広島県内の被爆者医療・研究機関でつくる放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)は11日、設立30年を記念するシンポジウムをオンラインで開いた。核兵器や原発事故による被害者の支援強化や、放射線に関する新しい知識の共有など、今後の国際貢献の在り方を議論した。

 HICAREは1986年のチェルノブイリ原発事故を機に、世界に被ばく者医療の知見を広げようと県医師会や放射線影響研究所など10団体で発足。海外から研修生を受け入れたり、在外被爆者が住む国や核実験の被害地に専門家を派遣したりしてきた。福島第1原発事故では、線量測定や避難者の診察を支援した。


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