福島で聖火リレーのランナー辞退 森氏発言「容認できず」

「復興の火」として展示された東京五輪の聖火=2020年3月、福島県いわき市

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言を受け、東京電力福島第1原発事故の被災地、福島県田村市の会社役員坪倉新治さん(57)が聖火リレーのランナーを辞退すると組織委に伝えたことが10日、分かった。坪倉さんは取材に「福島も風評や差別を受けており発言は容認できない。社会的風潮に声を上げていくべきだと思った」と話した。

 聖火リレーは、3月25日に福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」を出発し、121日間かけて全都道府県を巡る。坪倉さんは福島県選出のランナーとして、スタート3日目に走る予定だった。


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