消防職員自殺を労災認定、熊本 上司パワハラ被害、遺書で訴え

 熊本県御船町の上益城消防組合に勤務していた男性職員=当時(46)=が2019年5月、上司からパワハラを受けたとの遺書を残して自殺した問題で、地方公務員災害補償基金熊本県支部が公務員の労災に当たる公務災害と認定したことが5日、関係者への取材で分かった。

 認定は1月25日付。同消防組合の担当者は「職場の中でこのような事態が発生し、非常に残念。認定を重く受け止める」と述べ、再発防止徹底を強調した。

 問題を調査した第三者委員会は同年3月、元消防司令で上司だった50代男性のパワハラが自殺の原因の一つと認定。消防組合は元上司を停職6カ月と2階級降格の懲戒処分にした。


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