被災3県の転校、9191人 ピーク時の4割に

 文部科学省は3日、東日本大震災の影響で以前の居住地から別の地域に転校した児童生徒が2020年5月1日時点で、前年より1901人減の9191人だったと発表した。ピーク時の約4割にまで減り、11年5月時点の集計開始以降、初めて1万人を下回った。文科省は「復興に伴い、地元に戻るケースが増えているのではないか」としている。

 対象は震災の時点で生まれていた岩手、宮城、福島3県の子どもで現在の小4〜高3。他の都道府県への転校は計4858人で、内訳は岩手県121人、宮城県637人、福島県4100人。同一県内での転校は、岩手360人、宮城587人、福島3386人だった。


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