元少年に無期懲役判決、水戸地裁 04年、茨城大生殺害事件

水戸地裁

 2004年1月、茨城大農学部2年の女子学生=当時(21)=を殺害したとして、殺人と強姦致死の罪に問われた、事件当時18歳のフィリピン国籍の元少年(35)の裁判員裁判で、水戸地裁は3日、「無差別な通り魔的犯行で被害者の生命や性的自由を軽視した」として求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。

 弁護側は元少年が従属的立場で殺害にも積極的でなかったと主張した。

 結城剛行裁判長は判決理由で手口の悪質性を指摘。元少年が共犯者による殺害の提案に当初は反対したが、最終的には賛成して首を絞めるなどしており「従属的立場ではなかった」とした。


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