いじめ自殺で学校に賠償命令 福岡、高3遺族が訴え

 福岡県の私立高3年の男子生徒が13年に自殺したのはいじめが原因だとして、生徒の遺族が高校を運営する学校法人に約1億円の損害賠償と謝罪を求めた訴訟で、福岡地裁(小野寺優子裁判長)は22日、約2600万円の支払いを命じた。

 訴状などによると、生徒は高1の時から同級生に殴られるなどした。首にひもで絞めたようなあざをつけて登校し、自殺未遂を疑われたこともあったとしている。生徒は13年11月、いじめを示唆する文言をタブレット端末に残し、マンションから飛び降りて自殺した。

 学校が設置した第三者委は、14件のいじめがあったとし「自殺との因果関係は明白」と認定している。


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