大阪特捜部が強制捜査も不起訴に 奈良・香芝の官製談合疑い

 奈良県香芝市発注のごみ収集委託業務を巡り官製談合の疑いがあるとして、昨年7月に関係先を家宅捜索した大阪地検特捜部は20日までに、業務を受注した会社の関係者らを嫌疑不十分で不起訴処分にした。

 捜査対象になった廃棄物処理会社は2016年、「指名型プロポーザル方式」の入札に参加。特捜部は受注に絡み不正があったとみて捜査し、同社や市の関係者らを聴取していた。

 香芝市民らは16年、事前に同社への受注は内定していたとして、市長に対し、同社に委託料を返還請求することなどを求め奈良地裁に提訴。地裁、大阪高裁とも委託契約を無効とする判決を言い渡した。


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