やまゆり園の慰霊碑、7月に完成 事件の犠牲者名のスペースも

「津久井やまゆり園」に設置される犠牲者の鎮魂モニュメントのデザイン(神奈川県提供)

 2016年7月に相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件で、神奈川県は20日、建て替え工事中の園内に設置する犠牲者の鎮魂モニュメント(慰霊碑)のデザインを正式発表した。献花台には遺族の意向次第で、犠牲者の氏名を刻むスペースを設ける。2月に製作を始め、7月に完成する予定。

 県によると、献花台には19本のヤマユリの絵が彫られ、氏名はその上下に刻む。現時点で氏名表記を求める遺族はいない。碑の完成後でも対応するという。

 園内の広場に黒御影石で作った直径1・8メートルの円形の器も設置。水で満たすと19本に分かれて流れ落ちる設計だ。


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