いじめメモ破棄、加古川市長理解 「大事な点ではない」、中2自殺

兵庫県加古川市役所で取材に応じる岡田康裕市長=20日午後

 兵庫県加古川市の中2女子いじめ自殺問題で、同市の岡田康裕市長は20日、取材に応じ、いじめを示すメモを部活動の顧問らが破棄したことに関し「メモを人目につかないようにしたことは理解できないことはない」との認識を示した。「調査や処分の結果に関わる大事なところではない」とも説明した。

 市教育委員会などによると、顧問と副顧問は2015年、部員を集めていじめの内容を書かせたが「部員同士のトラブル」として、メモをシュレッダーで破棄。第三者委員会に「紛失した」と話した。生徒は16年、自殺した。

 岡田市長は「紛失と破棄とに大きな差はない」と主張。再調査しない方針を示した。


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