樺太連盟、3月末に解散へ 高齢化で活動継続困難

日本統治時代の樺太・豊原の町並みを伝える絵はがき(全国樺太連盟提供)

 旧ソ連に侵攻された1945年8月まで日本統治下にあった南樺太(現ロシア極東サハリン南部)からの引き揚げ者らでつくる全国樺太連盟(東京都)が、3月末で解散することが18日、連盟への取材で分かった。48年に設立され引き揚げ者の支援や樺太の歴史の伝承を続けてきたが、高齢化で活動継続が困難だとして2021年までの解散を決めていた。

 連盟によると会員数は現在968人。ピークだった1994年の6300人から減少し続け、2、3世の加入も進まず平均年齢は84歳を超えた。引き揚げ者団体は北海道内にピーク時で約40あったが、現在活動中なのは約10団体という。


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