武漢でコロナ感染、約17万人か 中国研究チーム、公式統計の3倍

PCR検査を受ける市民=2020年5月、中国・武漢(新華社=共同)

 【北京共同】新型コロナ感染症が最初に確認された中国湖北省武漢市の感染者数が昨年5月までに16万8千人に上っていたとする推計結果を、武漢大などの研究チームが11日までに米科学誌に発表した。無症状の人を含んでいなかった公式統計より3倍以上多い。当局公表を大きく上回る規模の感染者がいた可能性を指摘している。

 武漢市当局は昨年5月、感染症の発症者の累計は5万340人と発表していた。だが研究チームは抗体保有率から、武漢市の人口約1千万人のうち16万8千人が感染していたと推計。「(統計で公表されなかった)少なくとも3分の2の感染者は無症状だった」と分析している。


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