定置網に入ったクジラ捕獲 和歌山、年末から逃がせず

 和歌山県太地町は11日、同町沖400メートルの大型定置網に昨年12月24日から入り込んでいたミンククジラ1頭を太地水産共同組合が捕獲したと発表した。網を設置している同組合から連絡があった。

 町によると、ミンククジラは体長6・3メートル、重さ約3トン。同組合は県と協議しながら逃がす努力を続けてきたが、出口まで誘導できなかった。長い間とどまると網の破損などの被害が想定されるほか、網に掛かった魚を水揚げすることができず組合の経営への影響が懸念されていた。

 組合によると、現場海域は潮流が速く、低気圧による強風も発生したため、11日午前7時に捕獲に踏み切った。


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