浮体式風力の普及事業中止 「非効率」指摘受け環境省

 環境省は18日、海に浮かべる「浮体式洋上風力発電」の普及に向けて予定していたモデル事業を取りやめる方針を固めた。秋の行政事業レビューで「非効率な普及策だ」と指摘されたことを踏まえた。菅義偉首相が掲げた2050年までの温室効果ガス排出実質ゼロへ普及を加速させる考えだったが、戦略を見直す。

 必要経費として20年度予算で2億円を確保、21年度予算案の概算要求に8億円を盛り込んでいたが、計上を見送る。環境省の担当者は「浮体式洋上風力の有効性自体は評価されている。より効果的な普及策を考えていきたい」と話した。


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