2020年12月15日 19:30 | 無料公開
はやぶさ2のカプセルに格納された試料コンテナ内「A室」で確認された黒い砂粒状の試料(JAXA提供)
JAXAは15日、オンラインで記者会見し、はやぶさ2が地球に届けたカプセル内で、直径数ミリと肉眼で見ることができる多量の黒い砂を確認したと発表した。カプセル内で検出したガスも含め、小惑星りゅうぐうでの採取はほぼ確実だ。計画責任者の津田雄一教授は「明らかにりゅうぐうで採取された砂が相当量入っている」と説明。地球外から試料を持ち帰るサンプルリターンに成功したと表明した。
初代はやぶさが05年に採取した小惑星イトカワの試料は肉眼では見えない微粒子で、約1500粒しか見つかっていない。今回は既に確認した分だけでも「どっさりと入っていた」(JAXA)としている。