山口・上関原発の海底調査中断 中国電力、住民らの抗議活動も

 中国電力(広島市)は15日、山口県上関町で計画している上関原発建設に関し、海底の地質調査を中断すると発表した。調査は10月29日に県の許可を得て、11月4日に準備作業に着手したが、住民らの抗議活動があり停滞していた。

 冬季は海の状況が悪くなるため、許可された期間3カ月以内に調査を終えるのは難しいと判断した。中国電は「原発の建設に向けて必要な調査。安全に実施できるよう引き続き取り組む」としている。

 中国電は、建設予定地の陸上部分から約200m沖でボーリング調査を行い、断層の過去の活動時期を調べる予定だった。住民らは周辺海域に船を停泊させて抗議していた。


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