長野県で新たな消防ヘリ 墜落機後継、21年度運航

松本空港に納入された長野県の新たな消防防災ヘリコプター=2日

 長野県の新たな消防防災ヘリコプターが2日、拠点となる松本空港に納入された。2017年に消防隊員ら9人が死亡した事故で墜落した機体の後継。訓練飛行などをして運航開始は21年度中を見込む。相互応援の協定に基づき群馬、新潟、富山、山梨、岐阜、静岡の6県に出動する可能性がある。

 事故後、別の機体をリースし防災ヘリの運航をしていたが、修理を巡って機体を管理する企業側と見解の相違があり、19年7月から運航を停止していた。

 新機体は県が約25億円で購入。名称は旧機の「アルプス」を引き継いだ。上空で撮影された映像の転送システムが搭載され、災害時などに活用される。


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