児童虐待19万3千件で最多 19年度、警察との連携進む

厚生労働省

 全国の児童相談所が2019年度に児童虐待として対応した件数が19万3780件(速報値、前年度比21・2%増)に上ったことが18日、厚生労働省のまとめで分かった。1990年度の統計開始以来29年連続で最多を更新。前年度からの増加数も3万3942件で過去最多だった。

 類型別では心理的虐待が10万9118件、身体的虐待4万9240件、ネグレクト(育児放棄)3万3345件、性的虐待2077件。

 警察の通告による対応は9万6473件と全体の49・8%を占め、連携が進んだ。子どもの前で家族に暴力を振るう「面前DV(ドメスティックバイオレンス)」が目立つ。


  • LINEで送る