2020年11月18日 10:11 | 無料公開
宇宙ごみ回収用衛星のイメージ。左が衛星で、右が模擬宇宙ごみ。磁力でごみを引きつけて回収する
ベンチャー企業「アストロスケール」(東京)は18日、運用を終えた人工衛星などの大型宇宙ごみを回収する実証試験のため、新規開発した人工衛星を来年3月に中央アジア・カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げると明らかにした。ロシアのソユーズロケットに搭載する。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)や内閣府によると、人工衛星を使った大型宇宙ごみ回収に成功すれば、日本初となる。世界的にも成功例はないとみられる。
開発した回収用の衛星は縦横6m余、奥行き11mの箱形で重さ175キロ。磁力でごみを引きつけ、回収後はごみと一緒に大気圏へ再突入させて焼却する。