九電、川内1号機の原子炉起動へ テロ対策施設、初整備

九州電力川内原発の正門。中央奥は1号機=17日、鹿児島県薩摩川内市

 九州電力は17日、全国で初めてテロ対策の「特定重大事故等対処施設」(特重施設)を整備した川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉を起動させる。東京電力福島第1原発事故を受け厳格化された新規制基準の要件を満たした最初の原発となり、今後の稼働が注目される。

 川内1号機は、18日午前に核分裂反応が安定的に続く臨界に到達し、19日に発電を開始する。

 特重施設は航空機を衝突させるような大規模テロ攻撃を受けても、放射性物質の外部放出を抑えるのが目的。九電は、原子炉建屋から100m以上離れた場所に、遠隔操作で原子炉を冷却する緊急時制御室や注水ポンプなどを配置した。


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