琴奨菊が引退会見「全てやった」 秀ノ山襲名、後進育成に意欲

 日本相撲協会は15日、元大関で西十両3枚目の琴奨菊(36)=本名菊次一弘、福岡県出身、佐渡ケ嶽部屋=の現役引退と、年寄「秀ノ山」の襲名を発表した。同日の臨時理事会で承認した。オンラインで記者会見した琴奨菊は体の限界を理由に挙げ「できるのなら、まだ相撲を取りたいのが本音。自分の相撲を取れないと感じたので終わりにしようと思った。やれることは全てやった」と率直に語った。

 今後は佐渡ケ嶽部屋付きの親方として後進を育成する。「壁にぶつかり、その先を知らずに苦しむ子がたくさんいる。その先の光景を見せられるような指導をしていきたい」と抱負を語った。


  • LINEで送る