熊本県、川辺川ダム容認へ 知事、月内に方針表明 7月の豪雨で方針転換

川辺川ダム建設による水没予定地周辺=24日、熊本県五木村

 7月の豪雨で氾濫した熊本県・球磨川流域の治水策に関し、県が支流での川辺川ダム建設容認を前提に調整を進めていることが11日、関係者への取材で分かった。蒲島郁夫知事は有識者らの意見を聴いた上で、月内に正式に表明する見通し。

 流域周辺では豪雨後、建設の是非を巡る議論が再燃。2008年に自ら建設計画への反対を表明し「ダムによらない治水」を掲げた蒲島氏だったが、ダム建設を容認すれば看板政策を転換することになる。

 川辺川ダム建設計画を巡っては、蒲島氏による反対表明の翌年に民主党政権が中止方針を決めた。


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