2020年10月31日 05:27 | 無料公開
国立がん研究センター遺族調査の主な結果
がんで亡くなった患者の約4割が直前まで痛みを訴えていたことが、国立がん研究センターが30日まとめた遺族を対象にした終末期の療養生活に関する実態調査で分かった。人数を絞って18年に先行実施した予備調査から改善しておらず、医療機関の痛みや苦痛への対処が足りない実態が明らかになった。
「人生会議」との愛称で国が普及を進める、終末期にどのような医療を受けたいのか医師や家族と事前に話し合う取り組み「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」実施も3〜4割と少なかった。
調査した加藤雅志がん医療支援部部長は「実態を反映した数字なのではないか」としている。