中国・元時代の十六羅漢図 相国寺承天閣美術館

相国寺承天閣美術館の展覧会で公開される「十六羅漢図」=29日、京都市

 京都市上京区の相国寺承天閣美術館は29日、中国の絵師陸信忠が元時代に描いた重要文化財「十六羅漢図」を報道陣に公開した。同館で16幅全てを一度に公開するのは初めてで、11月1日から来年1月17日まで展覧会「いのりの四季―仏教美術の精華」に出展される。

 同館によると、相国寺所蔵の16幅は、それぞれ縦114・6センチ、横50・7センチ。十六羅漢は釈迦の弟子で、この世にとどまり仏法を守護する16人の聖者。どのような場面を描いたかは定かではないが、法要の場で掛けられていたという。

 十六羅漢図は元々、相国寺の塔頭普広院に伝来し、1773年に相国寺に寄進された。


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