日銀、大規模緩和据え置き 20年度成長率予測引き下げ 景気「持ち直している」

金融政策決定会合に臨む黒田総裁(奥中央)ら=29日午前、日銀本店

 日銀は29日、金融政策決定会合を開き、長短期の金利操作や、上場投資信託(ETF)の購入による大規模な金融緩和策を維持した。会合後に「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を公表し、2020年度の実質国内総生産(GDP)の成長率は7月時点で予測した前年度比マイナス4・7%からマイナス5・5%に引き下げた。欧米で新型コロナウイルスの感染「第2波」が起き、世界経済全体の重しになるとの懸念が強まっていることなどを反映した。

 景気は「持ち直している」との認識を示し、9月時点の「持ち直しつつある」からやや表現を強めた。


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