処理水放出への反対強まる、韓国 議会やNGO、「海洋生態被害」

26日、ソウルで開かれた非政府組織(NGO)「環境運動連合」のデモ(共同)

 【ソウル共同】東京電力福島第1原発の汚染水を浄化した後の処理水の海洋放出への反対が韓国で強まっている。国会委員会や地方議会が放出をやめることなどを求める決議を次々と採択。韓国メディアからは日韓対立が拡大しかねないとの報道も出ている。

 ソウル中心部では26日、韓国の非政府組織(NGO)「環境運動連合」がデモを開催。ウミガメやサメなどのパネルに放射線マークを貼り付け「(海洋放出すれば)海洋生態系や私たちの健康への被害は避けられない」と主張した。国会では、科学技術情報放送通信委員会が「国際社会と近隣国の同意なき放流の推進を中止するよう厳重に求める」と決議した。


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