在留カード偽造や密売、後絶たず 制限ない資格求めSNSで接触

押収された偽造在留カード(兵庫県警提供)

 日本での中長期滞在に必要な在留カードの偽造や密売事件が後を絶たない。捜査関係者によると、29種類ある在留資格のうち、職務内容や転職活動に制限のない「定住者」や「永住者」のカードを求め、外国人労働者が取得するケースが増えている。SNSを利用して請け負う組織的犯罪も明らかになり、捜査当局が警戒を強める。

 警察庁によると、偽造在留カードの所持などの摘発件数は昨年1年間で748件あり、年々増加傾向にある。

 埼玉、兵庫両県警は7月、カードを偽造したとして入管難民法違反容疑で中国籍の男女を逮捕。押収したパソコンからは偽造カードなどのデータ約1800件が見つかった。


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