川辺川ダム建設を含む治水対策を 熊本・球磨川流域の市町村

 7月豪雨による熊本県・球磨川の氾濫被害を受け、流域市町村でつくる川辺川ダム建設促進協議会は21日、支流の川辺川ダム建設を含む治水対策を急ぐよう赤羽一嘉国土交通相に要望した。川辺川ダムは蒲島郁夫知事が2008年に建設反対を表明、中止が決まった。協議会によると、赤羽氏は「県の判断を待ち、しっかり対応する」と応じたという。

 川辺川ダムを巡っては、7月豪雨で建設計画の是非を巡る議論が再燃。国交省は、川辺川ダムが建設されていた場合、人吉市などの主要地点は水位が約2メートル下がり、人吉市や隣接する球磨村の一部の浸水範囲は約6割減少したとの推定をまとめている。


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