戦没学徒に献花、兵庫・南あわじ ペン先にささぐ追悼の祈り

ペン先をかたどった記念塔に献花する参列者ら=21日午後、兵庫県南あわじ市

 学業半ばで戦地や軍需工場などに動員され亡くなった全国の若者約20万人を慰霊する「終戦75年全国戦没学徒追悼式」が21日、兵庫県南あわじ市の「若人の広場公園」で開かれた。学徒を送り出した大学の関係者ら約300人が参列、学徒の象徴としてペン先をかたどった記念塔に献花し、祈りをささげた。

 当時の神宮皇学館大在学中に鳥取の部隊に入隊し、宮崎県で特攻機飛行場の防衛に当たったという元武庫川女子大大学院教授の山内潤三氏(95)は「戦没学徒を思うだけで胸が痛い。命の尊さと平和の重要性を理解してほしい」と訴えた。


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