2020年10月20日 06:13 | 無料公開
「はんのひでしま」で在庫の確認をする店主の秀島徹さん=12日、福岡市
政府が進める行政手続きのはんこ使用廃止を受け、日本一の品ぞろえと言われる「はんのひでしま」(福岡市東区)の店主秀島徹さん(73)がはんこの新しい役割を模索している。「はんこは日本の文化だ。絶やさない」。押印廃止の反動で「はんこロス」が起こることも予測している。
日雨孫、四十八願―。はんのひでしまの壁一面に陳列されたはんこの中には、珍しい名字も並んでいる。品ぞろえは「約6万〜7万種類」(秀島さん)。来年創業90年を迎える老舗で、日本人の名字の9割以上をカバーしている。10年ほど前までは約10万種もあったという。