「人生で一番気合入れた仕事」 マーティ役の宮川一朗太

 マイケル・J・フォックスが演じる主人公マーティが大活躍する映画の3部作をまとめた「バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジー 35th アニバーサリー・エディション」(21日発売)。マーティの日本語吹き替えを務めた俳優の宮川一朗太は「人生で一番、気合を入れた仕事です」と言い切る。

 第1作の製作35周年を記念した7枚組みで、高画質の「4KウルトラHD版」で3部作を見られる。マーティの声は過去に声優山寺宏一と三ツ矢雄二も担当しており、宮川を含む3人の吹き替えをそれぞれ楽しめるのが特徴だ。

 他の作品で、フォックスの吹き替えを数多く担当している宮川。「どこか情けない僕の声が、彼の演技と絶妙にマッチする」と「はまり役」を自任するが、マーティ役だけは2014年まで縁がなかった。「これをやらずに死ねるかと思っていた。やるからには後悔したくなかったので、自宅で何十時間も練習して本番に臨みました」

 相棒となる科学者ドクの声を演じたのは、マーティ役の先輩に当たる山寺だ。宮川は「どんな化学反応が生まれるのか、収録中もずっとワクワクしていた。息の合ったせりふの掛け合いに注目してほしい」と語る。

 近年は俳優業に加え、クイズ番組での活躍も目立つ。「自分で問題のリストを作って、暇さえあれば勉強している。そろそろこっちが本業かもしれない」と笑った。


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