観測衛星「いぶき」大気圏で焼却 宇宙ごみ対策で環境省

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」の想像図(JAXA提供)

 環境省は15日、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」が運用終了後に宇宙ごみとなるのを防ぐため、大気圏に再突入させて焼却するとした対策案をまとめた。小泉進次郎環境相が井上信治宇宙政策担当相に面会して伝えた。

 2009年に打ち上げたいぶきは5年の耐用年数を超過。運用終了時期は未定だが、急な故障で宇宙ごみになることが懸念されており、省内で対応を検討していた。

 対策案は、運用終了後間もなく再突入させるケースと、自然落下する軌道まで25年以内に落とすケースを明示。今後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などと協議し、どの方法にするか詰める。


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