神恵内村、核ごみ処分調査初受諾 国が要請、寿都町と同時進行

核のごみの最終処分場選定を巡り、記者会見で文献調査の受け入れを正式表明する北海道神恵内村の高橋昌幸村長=9日午後、神恵内村役場

 原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡り、北海道神恵内村の高橋昌幸村長は9日夕、国が申し入れた第1段階の文献調査受け入れを記者会見で正式表明した。調査入りには自治体の応募を含め2通りあり、国の申し入れ受諾は初となる。村の約40キロ南の寿都町は9日午前に応募し、同時期に調査する可能性がある。

 高橋村長は人口減などを理由に挙げ「総合的に判断した。文献調査をする中で、議論を深めたい」と語った。最大20億円の交付金については「村民の幸せのために使いたい」と話した。

 神恵内村は近く受諾の正式文書を国に提出する。


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