学術会議、首相への要望書を決定 6人の任命と理由説明求める

東京都内で開かれた日本学術会議の幹事会。新会員候補人事問題で、菅首相に対し6人の任命と説明を求める要望書を決定した。左端は梶田隆章会長=3日午後

 日本学術会議(梶田隆章会長)は3日、新会員候補6人の任命を見送った菅義偉首相に対し、理由の説明と6人の任命を求める要望書を幹事会で取りまとめた。梶田氏は幹事会後、記者団に「なるべく早く出したい。質問して、しっかり理由を理解したい」と述べた。事務局は同日中に内閣府に要望書を送付する方針を示した。

 菅首相宛ての要望書は、学術会議が推薦した会員候補者が任命されない理由の説明と、任命されていない人の速やかな任命を求めている。2日午前の総会で梶田氏が提案し、大枠で合意が得られたが、文言の修正などの議論が続いていた。


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