パイロット削減回避で合意 米ユナイテッド、労組と

米東部ニュージャージー州の空港に駐機するユナイテッド航空機=2018年7月(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】米ユナイテッド航空は、パイロットの削減を回避することで労働組合と合意した。米メディアが28日伝えた。新型コロナウイルス感染拡大による需要低迷に対応するため10月に約2850人、来年には追加で千人を減らす予定だった。

 訓練に費用と時間がかかるため見直した。乗務時間の短縮などで人件費を抑制し、来年6月までは削減の実施を見送る。

 米政府から支援を受ける際に交わした雇用維持の約束が9月末で切れる。客室乗務員ら約1万2千人の削減に関しては予定通り行う見通しだ。

 米航空業界は支援延長を求めているが、与野党協議が難航している。


  • LINEで送る