入湯税を従業員のPCR検査費に 栃木・那須塩原市が引き上げ

 塩原温泉を抱える栃木県那須塩原市の市議会は28日、温泉施設の宿泊客に課す入湯税を引き上げる改正条例を可決した。税収は旅館やホテルの従業員が受けるPCR検査の費用に充てる。旅行者の不安を減らし、利用促進を図る狙いがある。

 同市によると、現行は1泊1人(12歳未満は除く)につき150円などとしている。これに、宿泊代金に応じ50〜200円を加算する。導入は12月を予定している。

 市内のホテルや旅館の従業員へのPCR検査を試験的に行ってきたが、10月から拡大。対象を600人ほどとし、月に一度を目安に検査を呼び掛けており、検査料の一部を市が助成することにしている。


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