元警部銃撃、賠償命令が確定 工藤会トップの上告退ける

 特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)が関与したとされる2012年の銃撃事件で重傷を負った元福岡県警警部が、工藤会幹部4人に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)はトップの総裁野村悟被告(73)=殺人などの罪で公判中=の上告を退ける決定をした。15日付。4人に計約1620万円の支払いを命じた一、二審判決が確定した。

 福岡地裁は昨年4月の判決で、野村被告が、工藤会の捜査を長年担当していた元警部の銃撃を決め、他の幹部が具体的な計画を立てたと指摘。二審福岡高裁も昨年12月の判決で支持した。


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