東電、防潮堤新設計画を説明 福島第1原発、海抜15mに

 東京電力は14日、日本海溝沿いの地震による津波に備えた福島第1原発の防潮堤新設計画を公表した。内閣府の有識者委員会が4月、地震発生が切迫していると評価したことを踏まえた対応。1〜4号機の海側にある既存の防潮堤を増強し、全長600m、海抜13〜15mにする。廃炉対策を検討する同日の原子力規制委員会の会合で説明した。

 新たな防潮堤は、政府の地震調査委員会が17年に切迫性が高まっていると評価した千島海溝沿いの地震による津波を想定し、現在建設を進めている海抜11mの防潮堤を補強。20センチの厚さを5mにした上で、13〜15mに高くする。23年度の完成を目指す。


  • LINEで送る