ベネチア国際映画祭が開幕 黒沢清監督作、コンペ部門に出品

2日、イタリア北部で開幕したベネチア国際映画祭の審査員ら(ゲッティ=共同)

 【ローマ共同】世界三大映画祭の一つ、第77回ベネチア国際映画祭が2日、イタリア北部で開幕した。最高賞の「金獅子賞」など主要賞を競うコンペティション部門には、黒沢清監督の「スパイの妻」が出品されている。世界的に新型コロナウイルスの感染収束が見通せない中、対策を徹底したとして開催に踏み切った。

 「スパイの妻」は、太平洋戦争開戦前に偶然恐ろしい国家機密を知り、正義感から世に明かそうとする男性とその妻の物語。蒼井優さん、高橋一生さんらが出演し、日本では10月16日に公開される。主要賞の結果は9月12日に発表されるが、黒沢監督らは今回、現地入りは見送るという。


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